経営にしみる四字熟語二選(第2回)
前々回、中小企業の社長さんが経営を実践する際、知っておくと役立つ四字熟語をお伝えしましたが、好評につき、第2回として四字熟語をまた2つ選んでご紹介します。たった四文字で伝えたいことを的確に伝えている四字熟語。経営についてふと考えられる際、気に留めていただければ幸いです。
四字熟語③「孟母三遷」
※孟母三遷(もうぼさんせん)→幼児の教育には環境が大切
中国・戦国時代の儒家・ 孟子の母にまつわる話。幼少の孟子は墓地の近くに住んだら墓堀人夫のまねをして、市場の近くに越したら商人のまねばかりしました。それから塾のそばに移ったら礼儀作法を学ぶようになったといわれています。教育は環境が大きく作用することを「孟母三遷」の言葉で伝えています。
新入社員の教育も同じことがいえます。生き生きと仕事に打ち込める環境を整えることが、経営者や上司の役目の一つです。そういう意味では、オフィスの座席配置は重要。新人をどこに座らせるかに、気を遣わなければなりません。
「毎日遅刻スレスレで出勤してくる社員」「周囲に愚痴ばかりこぼす社員」「残業を拒否したり、大事なときに有給休暇をとる社員」など、悪い影響を及ぼしそうな社員はいませんか? このような社員の近くに新人を置いてはいけません。必ずまねるようになるからです。
席の配置はワンチャンスではありません。孟母のように何度も席替えをして試行錯誤してみるのも手。それが新人に対する愛情なのです。
四字熟語④「桃李成蹊」
※桃李成蹊(とうりせいけい)→立派な人物は自ら求めなくても人徳を慕って自然と集まってくる
「桃李成蹊」とは「桃や李(スモモ)は何も語らなくても、花や実にひかれて自然と人が集まり、木の下には蹊(こみち)ができる」という意味。人間も同じで、立派な人物は自ら求めなくても、人徳を慕って自然と集まってくることを指しています。
これは、社員を評価する際にも当てはまります。会社には「私はこれだけ仕事をした」と、自分の功績をアピールすることが得意な社員とそうでない社員がいます。経営者や幹部の方は、気づいたらアピール上手な声の大きな社員ばかり評価していることはありませんか?
地道でも仕事を着々とこなしている社員は、自然と人徳が備わり、人望が集まります。ただし、積極的にアピールをしないため、正当な評価を受けていないケースが少なくありません。社員を評価する際、そういう人物がいないか着目し、スポットライトをあてるべきなのです。
仕事の能力と功績をアピールする能力は別。社員を評価する際、いま一度考えてみましょう。









